バングラデシュは気候が高温多湿で、衛生状態が悪く、不健康地とされている。近年、近代的な設備の整った病院が増えているが、依然安心してかかることのできる医療機関が少ない為、自分の健康は自分で守る自覚と、万一の怪我、病気の際にしっかり対処できる準備を整えておく事が必要。
赴任前の健康診断
海外に6ヶ月以上職員を派遣する場合、健康診断をする事が労働安全衛生規則45
条の1で定められているので、赴任前には必ず健康診断を受けること。
赴任前治療
歯の治療などはなるべく済ませておく。眼科、耳鼻咽喉科の治療や、眼鏡、補聴器等の調整も済ませておく。
健康診断のデ-タ(特に持病がある場合)
主治医による診断名、検査所見、投薬名などを明記した紹介状を英語で書いてもらう。 レントゲン・超音波・心電図等の検査結果のコピ-もあると良い。
持参した方がよい薬
ダッカには多数の薬局があり、入手できる物もある。しかし、品質管理に不安があり使用できない場合も多いので、日本から持参する方が良い。湿度が高いので、一回分毎にアルミパックされた錠剤、カプセル剤が適当。
・総合感冒薬、咳止め
・解熱剤(アスピリン、イブプロフェン、小児用にはアセトアミノフェンの座薬も良い)
・腹痛止め・下痢止め(正露丸、ブスコパン、フェロベリン等)
・抗生物質(ぺニシリン系、タリビット、カナマイシン、ケフラ-ル等、小児用にはドラ
イシロップが良い)
・点眼薬(一般市販の消炎用点眼薬、抗生物質入りのもの)
・虫刺され用の軟膏・クリ-ム・虫除けスプレ-
・肩こり・筋肉痛用湿布薬
・外傷用消毒薬(マキロン、イソジン、オキシフル)
・体温計
・バンドエイド、滅菌ガ-ゼ、脱脂綿、絆創膏、伸縮性包帯またはネット
・ポカリスエット(下痢時の水分補給)
・各種ビタミン剤
・綿棒(なるべく殺菌されたもの)
・うがい薬(イソジン等)